『横浜ビジネスグランプリ2018』優秀賞受賞者による「プレゼンのコツ」

こんにちは。音楽スタジオWEB予約プラットフォーム『スタジオル』代表の山地です。
弊社は2018年2月24日(土)に開催されました「横浜ビジネスグランプリ2018」にて一般部門優秀賞を受賞させていただきました。来年このコンテストに出たいという方たちを中心に「プレゼンのコツを教えてほしい」というお声を多数いただきましたので、本記事に整理させていただきます。

 

※授賞式にて(写真右が山地)

メインメッセージを明確に

まず、プレゼンの趣旨を確認しましょう。今回はビジネスプランコンテストですので、「あなたのビジネスを通じてどんな世界を創りたいか」がメインメッセージになります。これはプレゼンの“幹”となるものです。これをハッキリさせることで、初めから終わりまで一本芯が通ったプレゼンになります。弊社は「楽器演奏の民主化(楽器をやりたいと思う誰もが気軽に楽しめる世界)」をキーワードにしております。その世界を実現するために何をしなければならないのか、それをプレゼンで説明します。

 

※メインメッセージを明確にしましょう。 

評価項目を網羅する

ビジコンは通常、評価項目を公開しております。「横浜ビジネスグランプリ」では、1.新規性、2.成長性、3.実現可能性、4.地域経済への影響・効果、5.経営者力・熱意の5項目でした。あなたのプランがこれらの項目できちんと加点されるように、アピールポイントを整理します。

 

※「横浜ビジネスグランプリ」HPより

 

下記は弊社の事例です。

 

1.新規性

Ex.音楽スタジオに特化したWeb予約プラットフォーム

 

2.成長性

Ex.加盟スタジオとユーザーデータベースを活用した関連事業への展開

 

3.実現可能性

Ex.ローンチからの実績、音楽業界での営業ネットワークの構築

 

4.地域経済への影響・効果

Ex.2020年までに3件もの大型音楽施設ができる「音楽の街:横浜」とのコラボレーション

 

5.経営者力・熱意

Ex.代表の音楽人生と実体験の動機から生まれる説得力

アウトラインを考える

次にプレゼンのアウトライン(全体の構成)を整理しましょう。プランの説明に必要な項目は網羅されているか、逆に不必要な項目を入れてしまっていないかを確認してください。下記に弊社の事例をご紹介します。様々なアプローチがあるのでこれが絶対に正解ということではありません。あくまで参考としてご参照ください。

 

■解決したい社会問題

Ex.「楽器演奏人口」と「楽器をやりたいけどやれていない人たち」の間に10倍以上の開きがあるという問題

 

■課題

Ex.「楽器の練習場所の確保」が大きなネックになっている

 

■提案

Ex.空いている楽器の練習場所をスマホでいつでもどこでも簡単に探せて予約までできる世界に

 

■サービスの強み

Ex.音楽スタジオに特化した予約機能・スマホに最適化されたUI・条件検索が可能なプラットフォーム構造

 

■サービスデモ

Ex.使用シーンとデモ画面をショートムービーで紹介

 

■実績

Ex.ローンチ後の加盟スタジオ・ユーザー・予約件数の推移

 

■営業戦略

Ex.音楽メディア・ミュージシャン・音楽教室による営業ネットワークの構築

 

■ビジネスモデル

Ex.加盟スタジオ・ユーザー・広告の3点のキャッシュポイント

 

■市場規模

Ex.全国のスタジオ・ユーザー数と流通総額

 

■フューチャープラン

Ex.スタジオのインフラを活用してのユーザー間レッスンや楽器シェアリングサービスへの展開

 

■横浜との関連性

Ex.2020年までに大型の音楽施設が3件も建設される「音楽の街:横浜」に楽器の練習場所の情報整備を

 

このように大体の構成をメモにまとめます。構成ができたら次は実際に発表資料を作っていきましょう。

 

「1.分かりやすく」「2.流れて」「3.楽しい」ことが重要

どんなに素晴らしいプランや構成ができても、オーディエンスに伝わらなければ意味がありません。
今度は伝えるための資料作成のテクニックをみていきましょう。

 

「1.分かりやすく」

オーディエンスはあなたが手掛ける事業の専門家ではありません。ましてや立て続けに複数のビジネスプランを紹介させられるので疲れています。とにかく「分かりやすさ」を心がけましょう。ポイントは「スライドの見易さ」「必要最低限の情報だけ伝える」ことです。

 

■文字は大きく!

基本中の基本ですが、文字は大きくしましょう。参考までに弊社の文字サイズは44pt~72ptで作成しました。(統計データの出典は20pt)。フォントは「游ゴシック」を使用しました。またスライド内で特に強調したいポイントは明確にします(文字色をかえる、大きくする…etc.)。

 

※どの客席からでも視認できる大きさで、見やすく!写真のフォントサイズは44pt。

 

■情報は必要最低限に!

事業の説明に必要不可欠な情報だけ伝えましょう。例えば、権威付けのために華々しい経歴(〇〇大卒、大手企業での就業経験)など入れたい気持ちはよく分かりますが、プランに関係ない情報を伝えるとオーディエンスを混乱させてしまいます。事業戦略に深く関連する内容は強みになるのでOKです。Ex.元日本音楽スタジオ協会理事長で全国のスタジオにネットワークがある(残念ながら私は違います笑)等。「この情報は本当に必要か?」と常に自問自答しながら資料を作りましょう。

 

「2.流れて」

プレゼンの上手い人に見てもらうと「ここが”流れて”ない」といった感想をもらいます。どういうことかというと、少しでも論理がキレイに通ってない箇所があると、オーディエンスがそこに引っかかって後の内容が全く頭に入ってこないという状態になります。例えば私の作成当初のプレゼンでは、「楽器をやれない理由は色々あると思うけどなぜ練習場所なの?」と思わせてしまう内容でした。これを発見するためには二つの方法があります。

 

■自分でよどみなく説明できるか

自分で説明をしていて「ここ説明しづらいな」と少しでも感じる箇所があったら危険信号です。オーディエンスもそこで確実に引っかかります。

 

■事業関係者以外に見てもらう

それでも何度も練習しているうちに自分では慣れてしまい発見できなくなります。あなたの事業を知らない第三者にプレゼンを見てもらって、分かりづらかった場所はないか聞きましょう。※私は母に見てもらいました。

 

※理解が止まってしまう箇所がないように!

 

「3.楽しい」

オーディエンスの中には、あなたの事業に全く関わりもなければ、関心もない人も多いです。そんな人たちの感情を揺さぶるには、観ていて楽しいと感じさせる工夫が必要です。弊社は今回、1分間のムービーを作りました。一度も音楽スタジオに入ったことがない人たちでも、その瞬間はバンドメンバーの一員になれるような、このムービーだけで他の説明はなにもいらないような、そんな想いをこめて作りました。

 

※実際にコンテストで上映したムービーです。

最後に

これまでのお話をまとめたチェックリストを用意しました。
よろしければご活用ください。

 

 

短時間のプレゼン(ピッチ)を訓練することは様々な能力の向上につながります。今回訓練したおかげで、私は営業トークも飛躍的に上達し、成約率が格段に上がりました。是非挑戦してみてください。
他にも「横浜ビジネスグランプリ」と同じ6分間の様々なプレゼンが観られるサイト、IVS LaunchPad もかなり勉強になります。

来年以降、この素晴らしい「横浜ビジネスグランプリ」がもっともっと盛り上がることを祈念しております。

 

音楽スタジオWEB予約プラットフォーム『スタジオル』に関する情報はコチラから